手紙

ミヨコヘ

村上春樹の新作を読んでいる2023年5月11日に手紙を書いています。

「街とその不確かな壁」というタイトルのこの本は村上春樹の長編小説としては6年ぶりの新刊だそうです。

その本の中では壁に囲まれた不思議な街が出てきます。「それほど広い街じゃない。でもすべてを簡単に目にできるほど狭くもない」そうです。村上春樹ですね。また、「そこには川柳の繁った美しい中州があり、いくつかの小高い丘があり、単角を持つもの静かな獣たちがいたるところにいる。人々は古い共同住宅に住み、簡素だが不自由のない生活を送っている。獣たちは街に生えている木の葉と木の実を好んで食べるが、雪の積もる長い冬にはその多くが、寒さと飢えのために命を落とすことになる。」そうです。そんな壁に囲まれた街に主人公は強く入りたいと望みます。(続きは本を買って読んでみてください。)

私はこの街にあまり入りたいとは思いませんでした。それよりも新しい一軒家がいいし、長い冬は遠慮したいし、そもそも壁に囲まれてない方がいいです。

ミヨコはどんな街に住みたいですか。人混みで疲れてしまうミヨコは喧騒な都会より閑静な田舎が良いのでしょうか。山登りやキャンプが好きなミヨコは青々とした海の近くより、緑豊かな山の近くの方がいいのでしょうか。寒がりで年中羽毛布団で寝ているミヨコは寒冷な地域より、温暖な地域ほうが良いのでしょうか。

おじいちゃんおばあちゃんになるに、住みたい街に住んでみたいからという理由だけで移ってみるのもいいですね。ミヨコとならそんな自由な暮らしもきっと楽しいと思っています。(きっとミヨコは反対すると思いますが笑)

手紙

ミヨコヘ

朝5:45に起きて仕事に向かっている2023年5月10日に手紙を書いています。

お互いに学生だった頃に知り合い、気づけば立派な社会人になってましたね。仕事の話はいくつも書きたいことがありますが、今日は私が社会人になる時の話を書きたいと思います。

私は大学院へ進学したため、ひとつ下のミヨコが先に就職しましたね。就活という荒波の中を必死に舵を切って進んでいる姿は、尊敬しながらも心配だったことを覚えています。

ミヨコはいろいろな仕事の選択肢があった中で、私の近くにいることを(偶然かもしれませんが)選んでくれました。ありがとう。もしミヨコが遠くに行ってしまったら、きっとここまでうまく行っていなかったのではないかと思います。

そんな中、1年後私は神戸から東京へ就職しました。遠距離になりましたね。きっと沢山思うところはあったと思います。それでもミヨコは私の就職について少しも反対せず、むしろ励まし、応援してくれましたね。

たくさん不安にさせ、寂しい思いをさせ、辛い思いをさせたのではないでしょうか。泣き虫なミヨコは私の知らないところでたくさん涙を流したのではないでしょうか。

ごめんなさい。ずっと後ろめたく後悔してました。もちろん私も寂しく思っていますが、それ以上に、ミヨコが辛い思いをしていることに心を痛めました。

ミヨコは寂しい、辛いと言わずに、早く会いたいね、もうすぐ会えるねと明るく前向きに伝えてくれましたね。

ありがとう。そんな優しさ溢れるミヨコが大好きです。早く一緒に住もうね。

手紙

ミヨコヘ

会社の同期と飲みに行った2023年5月9日に手紙を書いています。

ミヨコと2人で初めてご飯に行ったのは2018年7月の三ノ宮にあるイタリアンでしたね。

ミヨコと初めてのご飯で気合い十分のはずが失敗に終わったことを覚えています。

もうミヨコはご存知だと思いますが、私は食わず嫌いで基本的に食べ慣れない料理はあまり食べません。あの日も自分で注文したにも関わらず、私の中では食べ慣れない部類の料理が出てきたんだと思います。

「これって食べ物?」

と冗談半分で言ったところ、ミヨコは食べ物を粗末にする人と認識し、空気が悪いまま初めてのご飯は終わってしまいました。

そこから今の関係に至るまで大変でしたがその話はまた今度にします。

一方、ミヨコは残さず食べることは当然ながら、ケーキの飾りのミントも食べるくらい食べ物を大切にしますね。私はあまり食事に感動することは少ないですがミヨコは美味しそうに食べる姿は、私たちの大切な食事の時間を明るく楽しく幸せなものにしてくれてます。

ありがとう。ミヨコの姿は私に元気を分けてくれます。私もミヨコへ元気を分けれる人になれているでしょうか。

手紙

ミヨコヘ

コロナが5類に移行した2023年5月8日に手紙を書いています。

コロナが流行してはや3年、マスク生活が当たり前になり今日もほとんどの人がマスクをしていました。

そんなコロナ期間より長い間付き合っている私たちも、きっと色んなことが当たり前になっているんだと思います。LINEで敬語を使うこと、電話はミヨコが切ること、私のことをシオミさんと呼ぶこと、朝ごはんはミヨコが作ってくれること。

でも、きっといつかマスク生活が当たり前じゃなくなるように私たちの当たり前も変化していくんだと思います。そこに良し悪しはないけれど、私たちの思い出としてあんな時もあったねと話せる日がくることを楽しみにしています。

手紙

ミヨコヘ

頭からキャンプの焚き火の香りがする2023年5月7日に手紙を書いています。

思えばキャンプを始めたのはミヨコがやりたいと言ってくれたからですね。私が山登りを始めたのもミヨコが楽しそうに登山の魅力を伝えてからだからですね。劇団四季を鑑賞したり長野や新潟、石川へ旅行する良さを教えてくれたのもミヨコでしたね。

ミヨコのおかけで沢山の新しいことに触れ、楽しい時間を過ごすことができました。

ありがとう。月並みな言葉では言い表せないくらい感謝しています。