手紙

ミヨコヘ

2023年5月16日に手紙を書いています。

先日ミヨコと電話をして際に、ミヨコの先輩の話をしてくれましたね。ずっと付き合うかどうかの関係だったけれど、ついに告白されて無事に付き合う事になったこと。そして、その告白がキュンキュンだったこと。きっと彼女の人生に残る名言となったであろうこと。

そのキュンキュン告白フレーズの中に、「君を独り占めにしたい」という意味の言葉があったと思います。(正確に思い出せないのでニュアンスで許してください。)恥ずかしくてとてもミヨコに言えないけれど、きっと私もミヨコと付き合った時は、告白した彼と同じくらいミヨコを独り占めにしたかったと思います。

ある本にもそんなことが書かれていました。「圧倒的なまでの、焦点をひとつに絞って何かを焼き尽くすような強い感情」と。きっと告白をした彼はそんな強い感情に突き動かされ、心に残る言葉を伝えたのではないでしょうか。

しかし、このフレーズには前後の文があります。

「その当時の圧倒的なまでの、焦点をひとつに絞って何かを焼き尽くすような強い感情が身内に戻ってくることは、おそらくもう二度とあるまい(もし仮に戻ってきたとしても、今の私はもはやその熱量に耐えきれないだろう)。私が求めているのは彼女のすべてではない。彼女のすべてはおそらく、今手にしている小さな木箱には収まりきらないだろう。」

この本に書かれている通り、きっとそんな熱量をずっと持ち続ける事はできないし、今の私たちには耐えきれないのかもしれません。現に今の私はミヨコの全てを求め、独り占めしたいとは思ってません。それはきっと私たちの手にしている木箱には収まりきらないもので、自分をすり減らし、ミヨコを苦しめてしまうと思います。ただ、ミヨコの一部の時間を共有し、一緒にご飯を食べ、一緒にゲームをして、一緒に寝て、一緒に歳をとる。全てではないけれど、手にした木箱一杯にミヨコを求めています。

ミヨコもそうであってくれたら嬉しいですし、きっと先輩方もそうなっていくのかなと思いました。