手紙

ミヨコヘ

ミヨコの誕生日の2023年5月18日に手紙を書いています。

まずは誕生日おめでとう。素敵な一年になる事を心より願っています。

今年のミヨコヘのプレゼントは迷いませんでしたし、聞くこともしませんでした。でも、ミヨコは私が何を用意しているのか、ある程度知っていると思います。

私はミヨコへのプレゼントを買いにブシュロンへ行きました。特にこだわりはありませんでしたが、あまりこの業界で安いというイメージが付いているところへでは買いたくないなと思っていました。値段なんて関係ありませんが、ミヨコにはできるだけ良いもの贈りたいと思っています。

いざ予約してお店に行ってみると意外とみんなカップルで来ており、店員さんにお一人ですかと聞かれてしまいました。驚いていたら緊張していると思われ、「大丈夫ですよ」とその後すごく気を使われました。きっと「なよなよ彼氏が人生で初めて男を見せる」みたいな感じに見えたんでしょうね。実際そうなのかもしれませんが。

とはいえ、普通はカップルで色んなお店を周り、じっくり吟味して満足のいくもの選ぶのですね。勉強不足でした。ただ私なりにではありますが、ミヨコのことを思い、選んだものになるので喜んでくれると嬉しいです。

また、事前に周囲にヒアリングもしてました。最近は普段使いもできるものが良いとか、ネックレスやブレスレットとして贈るとか、そもそも贈らずに旅行などにお金を使うなど様々な形があるようです。

そんな中私は一般的な(もしかすると古風な)ものにしました。リングにダイヤモンドが乗っかっているものです。理由は、私の中のイメージがトレンドを無視したこの形であり、それ以外のものはミヨコが喜んでくれるか自信がなかったからです。

したがってあまり、というか全然、普段使い向きではないです。普段使い"も"できるものもありましたが、全てが中途半端に見え(それを買う私までも中途半端に思え)、それを買うくらいならと思い、ムキムキのものを買いました。

買う時、店員さんにダイヤモンドの意味を教えていただきました。「輝くような美と金運に恵まれ、愛に満ちた家庭を築く」という意味を持つそうです。私は知りませんでした。そのような思いをもって作成頂いている素敵なリングなんだなと思いました。一方で、私もこれをミヨコに贈る思いがあります。それは、「ミヨコを幸せにする」ということです。ありきたりでシンプルですが、ただミヨコを幸せにしたいと思っています。私の感覚ですが、生活の中で幸せだなぁって感じながら生きている人はあまりいないかもしれません。それでも、後から振り返ってみて幸せだったなと感じられるくらいにはミヨコに幸せな時間を過ごしてほしいと思っています。

また、私の力だけではどうにもならないこともあると思います。それでも私は1番のミヨコの味方であり、問題の解決ではなく話を聞くだけでも、話を聞くのではなくただそばにいるだけでも、半分は難しくてもすこしだけでも困った事を共有し、分け合えたらと思っています。

そしてそれ以上に楽しい時間を、温かい時間を過ごしましょう。キャンプにも行きましょう、山にも登りましょう、ゲームもしましょう、一緒にお菓子を作ったり、一緒に美術館へ行ったり、美味しいご飯を食べたり、映画を見たり、旅行へ行ったり、たくさんの思い出をこれからもミヨコと一緒に作っていきたいです。

長くなりましたが、そんな思いをもってミヨコへのプレゼントを買いました。

そのプレゼントは婚約指輪になります。

ミヨコさん、あなたを愛しています。私と結婚してください。

 

シオミ